MENU

ミリキャンバス(MiriCanvas)は無料?安全?料金・使い方・業務利用の注意点を検証

豊富なテンプレートとAI機能でデザインをサポートするミリキャンバス。便利に使えるが、注意点はあるのだろうか。

※本記事には広告が含まれる場合があります。紹介する商品・サービスは編集部が独自に調査し、記事の内容に沿って選定しています。

ミリキャンバス(MiriCanvas)は、テンプレートやAIを利用して本格的なプレゼン資料などが作成できるオンラインデザインツールです。

チラシのデザインが古いままだけど、予算がなくて後回し。提案書や営業資料を作りたいけれど、PowerPointのレイアウト調整で手が止まってしまう。

小さな会社では、こうした悩みを抱えている人も多いでしょう。

そんなときに気になるのが、AIで資料作成を支援するデザインツールです。

ミリキャンバスをうまく使いこなせれば、社内向けの説明資料や顧客向けの提案資料、周知のためのチラシ、広告バナーまでプロっぽく作れてしまいます

ただし、仕事で使うとなると「便利そうだから」というだけ使うわけにはいきません。

  • 無料でどこまで使えるのか
  • 商用利用や著作権で問題はないのか
  • PowerPointなどで編集できるのか

これらをきちんと確認しておかなければ、思わぬトラブルが発生することもあります。

本記事では、ミリキャンバスの特徴や料金、使い方、安全性、業務利用時の注意点などを、小さな会社の目線で整理します。

判断の全体像

ミリキャンバス(MiriCanvas)とは?韓国発のAIデザインツール

ミリキャンバス(MiriCanvas)は、MIRI D.I.H Co., Ltd.(株式会社ミリディ)が運営する韓国発のオンラインデザインツールです。

韓国発の企業ではありますが、東京都渋谷区に拠点を構えており、電話番号も公開しています。オーストラリア発の競合ツール「Canva(キャンバ)」の公式サイト上に電話番号が見当たらないことを考えると、日本市場への向き合い方に違いがあるのかもしれません。

公式サイトによると、世界累計ユーザー数は1,800万人以上で、日本でも20万人以上のユーザーを抱えています。

事業計画書からプレゼン資料、SNS画像まで|テンプレートで豊富な用途に対応

ミリキャンバスを使うと、素人でもプロっぽい資料が作成できてしまいます。

その秘密は53万種類以上の膨大なテンプレートにあります。

素人がデザインでつまづくのは文字やイメージのサイズ感と色使いです。テンプレートであれば、あらかじめ設定されたサイズや色使いで内容を変えるだけなので、失敗しにくいのです。

ミリキャンバスにはプレゼン資料、チラシ、SNS画像、バナー、ポスター、提案書、報告書など、硬いものからやわらかいものまでさまざまなテンプレートが用意されているため、困ることは少ないでしょう。

特にミリキャンバスは韓国発ということもあって、デザインが違和感のないものが多い印象です。

この点は、欧米っぽいデザインが目立つCanvaよりも、使いやすいかもしれません。

👉 ミリキャンバスのテンプレートを見てみる

素材加工から自動生成まで|使いやすいAI機能

テキストをもとにした「資料の自動生成」や「素材加工」など、生成AI機能を前面に押し出していることもミリキャンバスの特徴です。

AIプレゼンテーション機能では、テーマや文章を入力すると、プレゼン資料の構成やスライドを自動で作成できます。

そのほかにも、背景除去、写真拡張、AI画像生成、AIライティングなど、資料や画像を整えるための機能が用意されています。

具体的な使い方や使用感は別の章で解説しますが「資料作成やデザイン作業を短時間で形にするための補助ツール」としては十分に活用できるでしょう。

ミリキャンバスは無料で使える?料金プランの考え方

ミリキャンバスには「無料プラン」が設定されており、無料でも一通りの機能を利用できます

テンプレートや写真・グラフィック素材も使えるため、操作感を試すなら無料プランで十分でしょう。

有料プランにすると、使える素材や保存容量、AI機能の利用回数などが広がります。無料ではまったく使えないというより、「無料でも試せるが、本格的に使うなら制限が気になってくる」という料金設計に近いです。

プラン料金主な内容
無料0円5万種類以上のテンプレート
35万種以上の写真・グラフィック
AIツール、背景除去、
1GBの個人ストレージ
Pro月980円
※年払いは月790円
プレミアムテンプレート・素材
AIツール、背景除去の使用回数増
作業履歴の確認・復元など
10GBストレージ
法人向け問い合わせ企業向けのコラボレーション環境
組織管理、導入支援など

有料プランとの差が出るのはテンプレートの種類やデザインを保存しておくストレージの容量、AI機能の使用回数、共有機能などです。

たとえば「AI背景除去」は無料でも使えますが、利用回数の制限があります。仕事で何度も画像を加工したい場合は、こうした回数制限が気になるかもしれません。

まずは無料プランで資料やバナーを作ってみて、「もっと多くの素材を使いたい」「AI機能を継続的に使いたい」「作業履歴を戻したい」と感じた段階でProプランを検討する。

そうした使い方ができるため、失敗しにくい料金体系といえるでしょう。

👉 ミリキャンバスを無料で試してみる

ミリキャンバスの始め方|無料登録と二次認証の流れ

ミリキャンバスを使うには、まず無料会員登録を行います。

登録方法は、メールアドレスのほか、Google、Facebook、LINEなどのアカウントを使う方法も用意されています。

どちらも難しいものではなく、案内に沿って進めば問題なくアカウントが作れるでしょう。

メールアドレスを使った登録の場合、認証メールによるアドレス確認が必要

メールアドレスを使った登録のイメージ。登録後に届く認証メールで認証することで登録が完了する

メールアドレスで登録する場合は、名前、メールアドレス、パスワードなどを入力します。

ただし、この時点では登録はまだ完了していません

入力したメールアドレス宛にMiriCanvasから認証メールが届くので、メール内の「メール認証をする」をクリックし、「認証成功」の画面が表示されれば登録完了です。

認証メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダーに入っていないか確認し、必要に応じて認証メールを再送します。

Googleなどのアカウントを使う方法よりは手順が多くなりますが、個人用のGoogleアカウントと仕事用のツールを紐づけたくない場合もあるでしょう。

そうした場合は、メールアドレスで登録する方法を選ぶと使いやすいかもしれません。

生成AI機能の実力は?|実際に触って試してみる

テンプレートによるデザインは十分に実用的ですが、AI機能はどうなのでしょうか。

AI機能がわかりやすく、使いやすいものであれば、業務効率は大きく改善するはずです。

本章では、AIによる資料生成とAIによる素材加工について実際に試し、使いやすいかを整理します。

テキストからプレゼン資料を作成|AI資料作成を試す

生成AI機能で作成したプレゼン資料の1ページ。サイトの特徴をわかりやすく整理してくれている

まず試すのはテキストからプレゼン資料を作成する「AI資料作成」です。

本サイト「SaaS判断ラボ」のコンセプトやターゲット読者などをテキストで伝え、広告主に提案するための媒体資料を作ってみてもらいました。

結論からいうと、構成のたたき台としては十分使えるという印象です。

表紙、媒体説明、読者の課題、メディアの特徴、掲載ジャンル、広告主側のメリット、掲載メニュー、問い合わせ導線まで、営業資料として必要な流れは一通り作られました。

一方で、そのまま営業先に出せる完成品かというと、そこまでは期待しない方がよいです。

スライドの見た目はやや無難で、デザイン性は高くありません。営業資料として見栄えを高めるには、見出しの整理、余白調整、図解の追加、色の調整など、人の手で仕上げる必要がありそうです。

ただし、今回はあくまでも修正なしの1回勝負の生成です。プロンプトの工夫や修正指示を繰り返していけば、そのまま提出できる品質のものができる可能性もあるかもしれません。

少なくとも、小さな会社でゼロから資料構成を考える時間を減らしたい場合には十分に役立つ機能でしょう。

背景除去はかなり便利|素材作成が短時間で可能

テンプレートを使うだけでも十分に使える資料にはなりますが、より「プロっぽく」見せるためには、自社のロゴや商品写真、キャラクターなどオリジナルの素材を使いたいところです。

しかし、人物や商品を切り抜いて素材化するにはそれなりのツールやノウハウが必要です。

ミリキャンバスではどうなのでしょうか。

実際に試したところ、被写体の輪郭は大きく崩れず、資料やバナーの素材として使いやすい状態に整えられました。

ミリキャンバスのAI背景除去を試した結果。特に指示をしなくても、1回で切り抜いてくれた

このような背景除去は「ChatGPT」など汎用の生成AIでもできないわけではありませんが、指示にかなりのコツが必要で、何度指示してもうまくいかないときもあります。

しかしミリキャンバスの場合は背景除去機能として提供されているため、基本的には写真をアップロードするだけで使えます。

これは、プレゼン資料やWebバナーを作るときにかなり実用的です。

👉 ミリキャンバスで背景除去を試してみる

画像拡張やイラスト化も優秀|素材作成の幅が広がる

上:「画像拡張」機能を使った結果。違和感なく写真に写っていない部分を描画してくれた
下:イラスト化機能を使った結果。やや不鮮明な画像でも特徴を捉えてキャラクター化してくれた

ミリキャンバスにはこのほかにも、写真に写っていない部分を描き足してくれる「写真拡張」や、写真をイラスト化する「イラスト化」機能など多彩な機能があります。

試してみた範囲では、これらの機能も1回でかなりの精度で要求に応えてくれました。

これだけ精度が高ければ、素材の加工についてかなり役に立ってくれそうです。

👉 ミリキャンバスで画像拡張を試してみる

👉 ミリキャンバスでイラスト化を試してみる

テンプレートを起点に素材加工で差をつける

ミリキャンバスは今のところ「AIにすべて任せる」というより、「人を補助してもらう方が効率的」という印象です。

AIプレゼンで一気に作ると、構成は整いますが、デザインは少し無難になりがちです。

一方で、必要な写真や素材をAIで加工し、資料に加えるなどの手直しをしていくと完成度はかなり上がります

この使い方なら、デザイン専任者がいない小さな会社でも、ある程度見栄えのする資料を作れるでしょう。

ミリキャンバスの価値は、「AIが一発で完璧な資料を作ること」ではなく、「非デザイナーでも、テンプレートとAI機能を使って資料を整えやすいこと」にあるのです。

ミリキャンバスは安全?仕事で使う前に確認したいこと

ここまで見てきたように、ミリキャンバスは資料作成などの業務効率を大きく改善してくれる可能性を秘めています。

しかし、仕事で利用する場合は「便利だから」だけで使うわけにはいきません

では、ミリキャンバスはどのように使えば「安全」なのでしょうか。

本章では、ミリキャンバスを会社利用する前提で、「利用する際の注意点」「制作した素材を利用する場合の注意点」を整理します。

機密情報の扱いには注意が必要|利用上の注意点

こうしたツールを利用するうえで、実務上最も気になるのは「どこまでの情報を入力してもよいか」でしょう。

この点について利用規約(施行日:2026年05月17日)を確認すると、第13条(会員の義務)に下記のような文言が記載されていました。

会員は、『サービス』を利用して制作した『ユーザーデザイン』を『当社』が使用事例の共有目的で『当社』のウェブサイト及びソーシャルメディア等に掲載することを許可します。

ユーザーデザインとは、ミリキャンバスのエディタを通じて直接編集または保存したデータを指します。

条文を素直に読むとミリキャンバス上に入力した情報は「完全な非公開保管物として扱われるとは言い切れない」ということになります。

本条文はおそらく「サービスの宣伝に使う」というような意図だとは思いますが、注意は必要です。

料金表や広告、SNS素材など公開前提のものは問題ないでしょうが、個人情報や営業秘密などについては入力しないほうが無難です。

どうしても入力したい場合は、PowerPoint形式など編集可能な形で一度ダウンロードし、オフラインで入力するなどの工夫が必要でしょう。

商用利用は可だが販売目的の商品制作には使えない|制作物の注意点

ミリキャンバスで作成した資料や画像は、仕事でも使いやすい範囲が広く用意されています。

ライセンスポリシーを確認すると、チラシ、ポスター、名刺、カタログ、パンフレット、SNS投稿、Webバナー、広告用画像、プレゼンテーション資料など、広告・広報目的での利用が想定されています。

一方で、注意したいのは「デザインそのものが商品の価値になる使い方」です。

ミリキャンバスの著作権Q&Aでは、広告・広報物としての商用利用は可能とされている一方、「販売を目的とした商品の制作には使えない」と説明されています。「会社で着るTシャツは可能でも、販売用Tシャツのデザイン制作はできない」というわかりやすい例も示されています。

また、PowerPoint(PPT)形式のファイルにも気を付ける必要があります。

ミリキャンバスは作ったデザインをPPTファイルとしてダウンロードできます。ダウンロードしたPPTファイルは会社の広報資料や報告書として使うことは可能とされています。

しかし、「PPTファイル自体を他人に共有、配布、販売することはできない」と案内されています。

受託業務で資料を作る場合は、PDFで納品するなどの対応が必要になるでしょう。

仕事で使う場合は、「自社の広報物として使う」のか、「顧客に納品する」のか、「デザインそのものを商品として売る」のかを分けて考えることが大切です。

ここまでがミリキャンバスを利用するうえでの注意点になります。

利用規約などは公開されているので、会社で利用する際には、「どのような使い方をするか」「どこまでの情報を入力するか」を一度確認しておくとよいでしょう。

ミリキャンバスの口コミ・評判はどう見るべきか

上手に使えば業務効率を向上してくれそうなミリキャンバスですが、実際に使っている人はどう感じているのでしょうか。

App StoreGoogle Playレビューサイトなどの口コミを確認してみると、おおむね好意的な評価が見られます。

特に多いのは、テンプレートの使いやすさや直感的な操作性です。デザインに慣れていない人でも、ある程度整った資料や画像を作りやすい点は評価されやすいようです。

一方で、気になる口コミがないわけではありません。

たとえば、硬い仕事に向くテンプレートやフォントの選択肢を増やしてほしいという声や、アプリの動作安定性を改善してほしいという声も見つかりました。

ただし、こうした使い勝手の部分は個人の使い方や感じ方に左右される部分もあります。

無料プランも用意されているので、自分の用途や作業環境に合うかは、実際に試して確認するのがよいでしょう。

ミリキャンバスが向いている人・会社

ミリキャンバスが向いているのは、デザイン専任者がいない小さな会社です。

たとえば、提案書や営業資料を作るたびにPowerPointのレイアウト調整で時間がかかっている会社には使いやすいでしょう。

テンプレートを選び、文字や写真を差し替えるだけでも、ゼロから作るより見栄えのよい資料に近づけやすくなります。

また、チラシ、SNS投稿画像、Webバナー、社内説明資料などを頻繁に作る会社にも向いています。

背景除去や画像拡張、イラスト化などのAI機能を使えば、素材を整える作業も短時間で済ませやすくなります。

「外注するほどではないが、今の資料やチラシの見た目をもう少し整えたい」。

そんな会社には、力強い味方になるでしょう。

ミリキャンバスが向かない人・会社

一方で、ミリキャンバスが向かない場合もあります。

まず、AIだけで完成度の高い営業資料を作りたい人には、やや物足りないかもしれません。

さらに、利用規約の制約上、機密情報や顧客情報を多く含む資料をそのままクラウド上で作りたい会社にも向かないでしょう。

ライセンスの問題もあるため、販売用Tシャツ、ステッカー、テンプレート販売、素材集販売など、デザインそのものが商品になる場合も利用が向かないかもしれません。

ミリキャンバスは便利なツールですが、すべての会社に万能というわけではありません。

「何を作るのか」「どこまで情報を入力するのか」「作ったものをどう使うのか」を確認したうえで使うことが大切です。

まとめ|ミリキャンバスは「無料で試せる資料作成補助ツール」として検討しやすい

ミリキャンバスは、無料プランから使えるオンラインデザインツールです。

AIプレゼンテーション、テンプレート編集、背景除去、写真拡張など、資料作成や画像編集を助ける機能が用意されています。

実際に使ってみると、AIプレゼンだけで完成度の高い資料を作るより、資料の構成を作ったり、テンプレートを土台に素材を整えたりする使い方が効果的という印象です。

特に背景除去や写真拡張は実務で使いやすく、営業資料やSNS画像、バナー素材づくりに役立ちそうです。

一方で、仕事で使うなら安全性や利用条件の確認は必要です。

入力データの扱い、商用利用、PPTXファイルの共有、受託業務での納品形式などは、事前に確認しておいた方がよいでしょう。

ミリキャンバスは、AI資料作成や画像編集機能を無料で試したい人に向いた選択肢です。

小さな会社で、資料作成に時間がかかっているなら、まずは無料登録で操作感を試してみる価値はあります

完成品をAIに丸投げするのではなく、AIでたたき台を作り、人が内容とデザインを整える

その前提で使えば、ミリキャンバスは仕事の資料作成を助ける実用的なツールになるでしょう。

こちらもおすすめ
  • URLをコピーしました!
判断の全体像