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会社のPC、Windows 10のままで大丈夫? 3万円台で進めるWindows 11対応の現実解

windows10のサポート終了から約半年。いまだに10のまま使い続けている会社もあるようだ。小さな会社でもwin11対応を無理なく進める現実的な解決策を紹介する。

2025年10月14日のWindows 10のサポート終了から、約半年が経過しました。

しかし、2026年4月現在でも

「Windows 10では取引先のシステムに入れなくなると言われて困っている」

などの相談がそこそこあります。

こうした状況は「ごく一部」とも言えないようで、

アクセス解析サービス「Statcounter」の公開データによると、日本のWindows端末に占めるWindows 10の割合は、2026年3月現在でも22.43%もあります。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

その理由はさまざまでしょうが、家族経営の会社や小さな事業所では

・見積もりを取ったが高額で二の足を踏んだ
・どれを買えばよいかわからないし、設定もできない
・サポート終了後もしばらくは大丈夫と聞いた

などの理由を耳にしました。

実際、Windows 10には拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)が用意されており、一般向けは2026年10月13日まで利用できます。

ですが、これはあくまで移行までの時間を稼ぐための仕組みであって「このままずっと大丈夫」という意味ではありません。

では、Windows 11導入に二の足を踏んでいる小さな会社はどう対応すれば良いのでしょうか。

本記事では、情シスのいない小さな会社向けに、可能な限り「現実的な選択肢」を整理します。

完璧な解決策ではないかもしれません。ですが、いま止まっている状態から一歩進むための判断材料にはなるはずです。

判断の全体像

小さな会社がWindows 10を使い続ける理由

Windows 10のサポートが終わったと聞いても、すぐにWindows 11へ切り替えられる会社ばかりではありません。

特に家族経営の会社や小さな事業所では、日々の仕事を回すだけで手いっぱいで、PCの入れ替えはどうしても後回しになりがちです。

現実的な解決策を紹介する前に、まずは小さな会社がWindows 10を使い続ける理由について整理して行きましょう。

あなたの会社にも当てはまるようなら、この後紹介する解決策が役に立つかもしれません。

見積もりを取ったら高額で、そこで止まってしまった

まず大きいのが、費用への不安です。

実際に見積もりを見せてもらった会社では、最も安いモデルでも1台10万円以上という内容になっていました。

小さな会社でも、PCは複数台あるのが普通です。1台10万円だと、3台で30万円。5台なら50万円になります。

小さな会社には小さくない金額です。

何を買えばよいのかわからない

費用と同じくらい大きいのが「選び方がわからない」という不安です。

Windows 11に対応したPCと言われても、どこを見ればよいのか分からない。安すぎるものは不安だが、高いものを買う余裕もない――。

こうした迷いがあると、調べること自体が面倒になり、結局そのままになってしまいます。

つまり、小さな会社が止まる理由は、単にお金がないからだけではありません。

失敗したくないのに、判断材料が足りないことも大きいのです。

設定やデータ移行が不安で踏み切れない

たとえ買うPCが決まっても、次に出てくるのが設定への不安です。

メールはどうなるのか。今使っているファイルは移せるのか。プリンターはつながるのか。取引先のシステムにちゃんと入れるのか。

詳しい人が社内にいない会社ほど、こうした不安は大きくなります。

特に、仕事で使うPCは「買って終わり」ではありません。使える状態にするまでの手間が想像しにくいため、そこが心理的な壁になりやすいのです。

「しばらくは大丈夫」と聞いて先送りしてしまう

もう一つは、「今すぐ困るわけではない」という空気です。

Windows 10には延長サポートの話もあり、周囲からも「少しの間は大丈夫らしい」と聞くと、急いで動く理由が見えにくくなります。今のPCで何とか仕事が回っているなら、なおさらです。

ただ、この状態は安心というより、判断を先送りしているだけとも言えます。

いずれ来る決断の時にあわてないためにも、「高いから無理」と止まるのではなく、現実的な選択肢を知っておくことが大切です。

小さな会社に必要なのは「完璧な正解」より「動ける選択肢」

小さな会社がWindows 10を使い続けてしまう背景には、費用、選び方、設定への不安、先送りしやすさが重なっています。

だからこそ必要なのは、理想論ではありません。

新品の高性能PCをそろえる前提だけで考えるのではなく、無理なく前に進める現実的な選択肢を持つことです。

次の章では、その選択肢として見落とされがちな「3万円台で進める方法」について整理します。

3万円台でも購入できる|中古PCという現実解

小さな会社が費用を抑えながらWindows 11に対応する。

その現実的な方法は、中古PCを導入することです。

Windows 11への対応を考えたとき、最初の選択肢は「新品のパソコンを買う」だと思います。しかし、実際に必要なのは“高い新品”ではなく、“要件を満たしたPC”です。

通販サイト「Amazon」で要件を満たす中古PCを実際に探してみると、3万円前後から販売しています。

もちろん、どの中古PCでも良いわけではありません。安い中古PCには落とし穴があることもあります。

では、具体的にどうやって“要件を満たしたPC”を探せば良いのでしょうか。そして、中古PCは前出の問題をどの程度解決してくれるのでしょうか。

中古PCが解決する問題|導入のメリット

Windows11対応の問題は、きちんとした中古PCを選べば、費用を抑えて解決することが可能です。

具体的な中古PCの選び方に入る前に、中古PCでどのように問題を解決するのかを確認しておきましょう。

10万円が3万円に|導入費用が約3分の1に圧縮される

最も大きなメリットは、導入費用が大幅に削減できることです。

1台10万円3万円なので、1台当たり7万円の節約になります。3台なら21万円、5台なら35万円が浮く計算です。

設定済中古PCの導入で、最初の不安を減らせる

新品のPCを購入した後、最初に困るのがWindowsのセットアップです。

多くの場合は付属のマニュアルに沿って作業すれば、半日程度で完了します。

ただ、マニュアルとは微妙に異なる画面が出たりするケースもあり、慣れない人だと面倒に感じるかもしれません。

この点、中古PCの中には、セットアップが完了した状態で販売されている商品もあります。

PCに明るい人が一人もいないという会社であれば、こういった商品を検討するのも良いでしょう。

早めの平衡運用で設定やデータ移行を行う

運用開始後のデータ移行については「中古PCだから解決する」というものではありません。

しかし、失敗しにくくする方法はあります。

それが、新旧PCを同時運用し、必要に応じて移していく方法です。

環境やデータ移行は、一気に行うと、時間がかかる割にどうしても漏れ抜けが発生します。一度で完結させるには、事前に移行リストを作成するなど、それなりの準備が必要になります。

そんな手間をかけられないという場合は、新しいPCの横に古いPCを置いて運用していくほうが現実的です。

新しいPCを使いつつ、足りない機能があれば都度古いPCから移す。

このような運用であれば、一つの作業にかかる時間が少なくなるため、日常業務の中で消化できるでしょう。

幸い、Windows 10のコンシューマー向け延長サポートは2026年10月までと、まだ時間があります。

早めに並行運用を実施すれば、余裕をもって対応できるでしょう。

Windows 11対応の中古PCの選び方

ここまで見てきたように、Windows 11への対応は中古PCでもできますし、やり方を間違えなければ導入時の不安もある程度やわらげられます。

では、どのようにして中古PCを選べば良いのでしょうか

ここからは、Windows 11対応で失敗しにくいPCの選び方をみていきます。

第8世代以降の Core i5 PCを選ぶ

Microsoft が公開している Windows 11 の最小要件には、64ビット互換プロセッサ4GB以上のメモリ64GB以上のストレージUEFIセキュアブート対応TPM 2.0 などがあります。

ただ、詳しくない人がこれらの条件を一つひとつ見ながら商品を探すのは簡単ではありません

そんなときは、第8世代以降の Core i5 搭載PCをひとつの目安にして探すと、候補を絞りやすくなります。

第8世代のCore i5プロセッサはWindows 11のサポート対象に含まれていますし、性能的にも一般的な事務作業には困らない水準です。

実際に大手通販サイト「Amazon」第8世代以降の core i5 PCで検索してみると多くの商品がヒットします。

サポート対象外になる場合も|第7世代以前のリスク

中古PCを探していると、第7世代以前のPCに無理やりWindows 11を入れた商品が混ざっていることがあります。

Microsoft は、最小要件を満たさないPCにWindows 11を入れるのは非推奨で、サポート対象外になり、更新を受け取れない可能性があると案内しています。

価格だけを見ると魅力的に見えるかもしれませんが、会社で使うPCとしては不安が残ります。

中古PCを選ぶ際にはWindows 11 の要件に対応したPCを選ぶことが大切なのです。

保証付きの商品を選ぶ

中古PCだからといって、購入後の保証がないわけではありません。

例えばAmazonでは、「Amazon Renewed」という制度で中古PCの品質を担保しています。

実際に販売するのはAmazonに出品している事業者ではあるのですが、Amazonがお墨付きを与えるような仕組みです。

Amazon公式では、Renewedに認定された商品が期待どおりに動作しない場合は、認定を受けた出品者が購入後180日以内に交換または返金に応じると案内しています。

中古PCは価格を抑えやすい一方で、初期不良や見えにくい不具合が不安になりやすい商品です。そうした意味でも、保証の有無は値段と同じくらい重要です。

私自身も20台以上導入しましたが、バッテリー関係の不具合が1台ありました。その際は出品者に連絡し、交換対応を受けることができました。

「新品の1年保証」と「中古の半年保証」をどう考えるか

新品の場合、最低でも1年間の保証が付くでしょう。その点、中古PCは認定品でも保証が半年間なので、不安になる人もいるかもしれません。

ただ、価格差まで含めて考えると見方は変わります

新品が1台10万円、中古が1台3万円前後なら、その差額は約7万円です。仮に保証期間後に買い替えが必要になっても、中古のほうが総額では安く済みます。

もちろん故障しない保証はありませんが、それは新品でも同じで、壊れるときは壊れます。

小さな会社にとっては、初期費用を抑えて早く更新を進められることのメリットの方が大きいはずです。

Office付きは「おまけ」くらいで考えたほうがよい

中古PCの中には「Office付き」を売りにする商品もあります。ただ、ここはあまり決め手にしないほうが無難です。

中古PCに付いているOfficeの中には、ライセンスの説明が分かりにくいものもあります。Microsoftは、Office 2024 Microsoft 365 が再認証できない場合、使えなくなる場合があると案内しています。

そのため、Office付きの商品を買ったとしても「長く安定して使える保証はない」 くらいに考えておいたほうが安心です。

もちろん、Officeが使えなくなったとしても、作成済みのWordExcelファイルそのものが消えるわけではありません。Officeを別途購入して入れ直せば、再び使えるようになるはずです。

すでに購入済のOfficeがある場合は、古いPCと一緒に処分せず、残しておけば、いざというときの保険になるかもしれません。

選び方を間違えなければ中古PCでも問題ない

ここまでがWindows 11 対応のための中古PCの選び方です。

もっと細かく紹介することもできますが、あまり詳しくない場合は

  • 第8世代以降の core i5 PCか
  • Amazon Renewedの対象か
  • Office付きは「おまけ」と考える

くらいを基準に探した方が迷いにくいでしょう。

普段から付き合いのある販売店などがいるのであれば、この基準で中古PCを探してもらうのも良いかもしれません。

Amazonで中古PCを買う前に知っておきたいこと

中古PCは、選び方を間違えなければ費用を抑えながらWindows 11対応を実現する有効な手段です。

普段から付き合いのある販売店などがいれば、条件に合う中古PCを探してもらうのも良いでしょう。

しかし、そうした業者が「いない」、あるいは「頼んでみたが高い」という場合は、通販サイトのAmazonで購入するのも一つの方法です。

ここでは、実際にAmazonで購入する際のポイントや注意点を見ていきます。

注文にはAmazonアカウントが必要になる

Amazonで中古PCを注文するには、Amazonアカウントが必要です。

アカウントを持っていない場合は、新たに作るか、持っている人に頼んで購入してもらうことになります。

普段からAmazonを使っている人なら問題ありませんが、自信がない場合は、無理をせず、家族や若い世代の従業員など、慣れている人に手伝ってもらうのも一つの方法です。

ただし、代理で注文してもらう場合は、その後の問い合わせや返品対応も、その人のアカウント経由になることが多い点には注意が必要です。

サポートのやり取りはAmazon上のメッセージが中心になる

Amazonの出品者とのやり取りは、基本的にAmazonのサイト内のメッセージ機能を使って行うことになります。

代理購入を頼んだ場合は、故障時の問い合わせや返品・交換の相談も、その人に頼むことになる可能性があります。

店舗によっては、商品ページや店舗情報にメールアドレスや電話番号を載せていることもあります。

サポートのしやすさを重視するなら、こうした連絡先が見える店舗を選ぶのも一つの考え方です。

会社で買うなら、適格請求書を出せるかも確認したい

Amazonには、さまざまな事業者が出品した中古PCが並んでいます。

その中には、個人事業主に近い規模で運営している出品者もいるため、適格請求書を発行してくれない場合もあります。

過去に購入した範囲では、ほとんどの出品者の商品で適格請求書が発行されました。

ただし、出品商品や時期によって扱いが変わる可能性もあるため、購入前にメッセージ機能などを使って「適格請求書を発行できるか」を確認しておくほうが安心です。

Amazonで中古PCを買うのは難しくない

Amazonで中古PCを買うこと自体は、特別に難しいことではありません。

ただし、普段から使い慣れていない人にとっては、注文用のアカウント、出品者とのやり取り、請求書の確認など、意外とつまずきやすい点もあります。

とくに小さな会社では、「買うこと」よりも「買ったあとに困らないこと」のほうが大切です。

その意味では、価格だけで決めるのではなく、問い合わせしやすい出品者か、会社で使うための書類がそろうか、といった点まで確認しておくほうが安心です。

まとめ|小さな会社に必要なのは「高い正解」ではなく「動ける現実解」

Windows 10のサポート終了後も、小さな会社では対応が進まず、そのまま使い続けているケースが少なくありません。

背景にあるのは、危機感の不足というより、費用の負担、選び方の難しさ、設定や移行への不安です。特に、見積もりを取ったら高額だったという経験があると「もう少し先でもいいのでは」と止まりやすくなります。

しかし、Windows 11への対応は、新品の高額なPCだけが選択肢ではありません。中古PCでも、選び方を間違えなければ、費用を抑えながら現実的に進めることは可能です。

大切なのは、最安値だけで選ばないことです。

第8世代以降のCore i5を目安にする、Windows 11の要件に対応した個体を選ぶ、Amazon Renewedのような保証付き商品を選ぶ、といった基準を持つことで、失敗のリスクは減らせます。

小さな会社に必要なのは、最初から完璧な環境をそろえることではありません。

まずは、取引先のシステムに入れる、基本的な業務が止まらない、という状態まで持っていくことです。

「高いから無理」と止まったままにするより、無理のない範囲で動ける現実解を探す。

その第一歩として、中古PCという選択肢は十分検討に値するはずです。

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